給与計算アウトソーシングの料金表|従業員規模別の月額

従業員数 月額料金相場 1名あたり単価
〜10名1〜3万円1,000〜3,000円
11〜30名3〜8万円500〜1,500円
31〜50名8〜15万円500〜1,000円
51〜100名15〜25万円500〜800円
100名超25万円以上個別見積もり

上記の料金表のとおり、従業員数が増えるほど1名あたり単価は下がるのが一般的です。

同じ従業員数でも料金が変わる3つの要因

同じ従業員数でも、見積額には会社ごとに差が出ます。主な要因は次の3つです。

  • 業務範囲:毎月の給与計算のみか、年末調整・賞与・住民税更新まで含むフルパッケージか。年末調整は基本料金外のオプション(1名あたり数千円が目安)とする会社が多くあります。
  • 初期費用:給与体系の設定やデータ移行にかかる初期費用。無料〜数万円が一般的で、キャンペーンで無料になるケースもあります。
  • 給与体系の複雑さ:手当の種類が多い、変形労働時間制を採用している、日払い・週払いがあるなど、計算ルールが複雑なほど割増になる傾向があります。

見積もりを比較する際は月額の安さだけでなく、年末調整・賞与まで含めた年間総額で比べるのが失敗しないコツです。

給与計算代行に含まれる主な業務

「給与計算アウトソーシング」と一言で言っても、業務範囲は会社によって差があります。代表的な業務範囲は以下の通りです。

  • 毎月の給与計算(基本給、残業代、各種手当)
  • 社会保険料・所得税の計算と控除
  • 給与明細の発行
  • 振込データの作成
  • 住民税の更新(毎年6月)
  • 賞与計算(年2〜3回)
  • 年末調整
  • 労働保険の年度更新(毎年5月)
  • 算定基礎届(毎年7月)
  • 離職票・源泉徴収票の発行

これらが「フルパッケージ」に含まれているか、別途料金になるかは要確認です。

なお、算定基礎届など社会保険関連の手続きの詳細は日本年金機構の案内で確認できます。給与計算だけでなく入退社時の社会保険手続きまで外部化を検討している場合は、社会保険手続き代行の記事で費用相場と選び方を解説しています。

社労士と給与計算代行の違い

項目 社労士 給与計算代行
主な業務社保手続き・労務相談給与計算実務
独占業務社保手続き代行なし
給与計算付随業務として対応本業として対応
料金顧問料3〜10万円+手続き給与計算特化で安価
労務相談得意限定的

社労士は労務相談・トラブル対応に強み、給与計算代行は実務オペレーションに強み、という棲み分けです。

多くの中小企業では、給与計算代行と社労士の併用が現実的です。月額1〜3万円の社労士顧問契約で労務相談を確保しつつ、給与計算は専門代行に任せる形が、コストパフォーマンスが良いケースが多いです。

給与計算を外部化する5つのメリット

メリット1:法改正への自動対応

社会保険料率、所得税、住民税、雇用保険料など、毎年のように制度改正があります。たとえば健康保険・介護保険の料率は協会けんぽの保険料額表で毎年度公表されますが、これを社内で追い続けるのは負担です。代行会社はこれらに自動対応してくれるため、社内で学ぶ手間が省けます。

メリット2:属人化を解消できる

社内の経理担当者1名で給与計算を回している企業は、その人が休んだら給与が止まるリスクがあります。代行はチーム体制のため属人化しません。

メリット3:給与情報の機密性が高まる

給与情報を社内で扱うと、同僚に金額が漏れるリスクがあります。外部委託することで情報が分離され、機密性が高まります。

メリット4:年末調整の負荷が消える

年末調整は最も重い業務の1つです。従業員10名でも数十時間かかります。国税庁の年末調整手続きの案内を毎年読み込んで書類を集め、計算し直す作業を、代行会社に任せれば社内の負担はほぼゼロになります。年末調整だけを外部化する選択肢もあり、詳しくは年末調整の外部委託の記事で解説しています。

メリット5:採用コスト・育成コストの削減

給与計算ができる経理担当の年収は400〜600万円。代行なら月額1〜8万円で同等の機能が得られます。

給与計算代行会社を選ぶ4つのポイント

ポイント1:給与システムへの対応

マネーフォワード給与、freee人事労務、SmartHR、ジョブカン給与計算など、自社で使うシステムに対応できるかを確認します。

ポイント2:勤怠管理ツールとの連携

給与計算は勤怠データが入力源です。KING OF TIME、ジョブカン勤怠、freee勤怠等との連携可否を確認しましょう。

ポイント3:年末調整・賞与・退職時対応

通常月の給与計算だけでなく、年末調整、賞与、退職時の処理まで含まれているかを確認。別料金のケースもあります。

ポイント4:レスポンス速度

従業員からの質問(給与明細の問い合わせ等)に対するレスポンス速度。24時間以内に返答が一般的な目安です。

料金シミュレーション|従業員20名の会社の場合

従業員20名の会社を例に、社内で内製した場合と代行に委託した場合の年間コストを試算してみます。

項目 社内で内製 代行に委託
毎月の給与計算担当者が月15〜20時間月額3〜5万円に含む
年末調整繁忙期に数十時間オプション(1名数千円が目安)
法改正対応担当者が都度キャッチアップ代行会社が自動対応
属人化リスク担当者不在で業務停止チーム体制で回避
年間コスト目安人件費換算で約80〜100万円約40〜70万円

内製の場合、毎月の給与計算に15〜20時間、年末調整期にはさらに数十時間が経理担当の時間を圧迫します。経理担当の人件費を時給換算3,000円前後(年収500万円クラス・社会保険料込み)とすると、給与計算関連だけで年間およそ80〜100万円分の人件費に相当します。一方、代行に委託した場合は月額3〜5万円+年末調整オプションで年間40〜70万円程度に収まるケースが多く、空いた時間をコア業務に振り向けられる点も含めると費用対効果は明確です。

※上記はあくまで概算です。実際の金額は業務範囲や給与体系の複雑さで変わるため、必ず複数社の見積もりで確認してください。

導入の流れ

  1. 現状の給与体系・規定の棚卸し
  2. 代行会社3社程度に見積もり依頼
  3. 業務範囲・料金を比較
  4. 1ヶ月の並行運用(社内+代行)
  5. 切り替え完了

特に重要なのが4の並行運用です。社内の計算結果と代行会社の計算結果を1ヶ月分突き合わせることで、手当の解釈違いや端数処理のズレを切り替え前に発見できます。この工程を省いて一気に切り替えると、初月の給与でミスが発覚し、従業員の信頼を損なうリスクがあります。

なお、給与計算とあわせて採用・入退社手続きなど人事業務全体の外部化を検討する場合は、人事代行の記事で費用相場と選び方を解説しています。経理・労務・法務までバックオフィス全体をまとめて外部化する場合の費用感は、バックオフィス代行の費用相場の記事が参考になります。

まとめ:従業員10名超は外部化を検討すべき

給与計算アウトソーシングは、従業員10名を超えるあたりから費用対効果が出始めます。月額3〜8万円程度の投資で、社内の経理担当者の時間と労力、属人化リスクが大幅に減ります。

社労士との併用が現実的な選択肢で、給与計算は専門代行、労務相談は社労士と分業することで、コストを抑えつつ機能を確保できます。事業規模に合わせて、無理なく外部化を進めましょう。

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よくある質問(FAQ)

給与計算アウトソーシングの料金相場はいくらですか?

従業員10名以下なら月額1〜3万円、30名なら月額3〜8万円が相場です。1名あたり500〜3,000円が単価の目安で、規模が大きくなるほど単価は下がります。

社労士と給与計算代行はどちらに頼むべきですか?

労務相談・トラブル対応が必要なら社労士、給与計算実務の効率化が目的なら専門代行が向きます。多くの中小企業では併用が現実的で、社労士顧問契約と給与計算代行を組み合わせる形が多いです。

給与計算を外部化するとセキュリティは大丈夫ですか?

専門代行会社はISMS等の認証取得や情報セキュリティ体制が整っています。むしろ社内で1人の担当者が抱える状況より、外部委託のほうがセキュリティ強度は高くなるケースが多いです。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・労務・法務等に関する専門的助言を行うものではありません。内容は執筆・更新時点の法令・制度に基づいており、その後の改正等により最新の情報と異なる場合があります。個別の事案については、税理士・社会保険労務士・弁護士等の専門家にご相談ください。なお、株式会社ZEETAのバックオフィス代行サービスでは、法令上専門資格が必要な業務は行わず、お客様の顧問税理士等の専門家と連携する形でご支援します。