マーケティング支援会社の営業代行|大手開拓の進め方

広告代理店・マーケティング支援会社が、強みを価格競争に埋もれさせず、大手企業の新規開拓を進める考え方を整理します。

営業計画を確認しながら、見込み客へのアプローチを整理する手元
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この記事でわかること判断と実行の、3つの軸。
  1. 01

    対象企業の規模と課題を絞る

  2. 02

    相手企業への仮説を一文目に置く

  3. 03

    商談前から選定基準を把握する

広告運用、SNS、インフルエンサー施策——マーケティング支援会社は「提案すれば勝てるのに、提案の場に立てない」という構造的な課題を抱えがちです。紹介と既存深耕だけでは成長が頭打ちになる。本記事では、マーケティング会社(広告代理店・マーケティング支援会社)が営業代行を活用して大手企業を開拓する進め方を、フォーム営業の実例文・費用相場・実際の支援事例とあわせて解説します。

01

マーケティング支援会社の新規開拓が難しい3つの理由

マーケ支援の新規開拓がうまくいかない原因は、営業担当の力量ではなく構造にあります。大きく3つです。

構造的な3つの壁
1
競合が多く「また広告の営業か」で処理される
電話の第一声で同業と一括りにされ、提案内容を聞かれる前に断られる。
2
決裁者が代表電話から遠い
予算を持つのはマーケティング部門の担当者・部長。代表電話の受付からは物理的に届かない。
3
大手はコンペ前提で、単発の売り込みが土俵に乗らない
案件単価が高いほど相見積もりが標準。「一度お話だけ」では検討プロセスに入れない。
3つの壁はいずれも「提案の質」以前の問題。裏を返せば、提案力のある会社ほど改善余地が大きい。

広告業は総務省のサービス産業動態統計調査で毎月売上高が公表される主要業種のひとつで、それだけ市場参加者が多く、差別化のない営業は埋もれやすい構造です。

裏を返せば、決裁部門に「一括りにされない提案」を届ける仕組みさえあれば、提案力で勝てる会社ほど成果が出やすい領域でもあります。壁1と壁2はチャネル設計(どこから入るか)で、壁3は商談設計(どう比較されるか)で解けます。

実務の判断軸

「何ができるか」ではなく、「この会社のどの課題を、どう変えるか」まで具体化する。

02

大手開拓の進め方:3つの設計ポイント

ターゲットは売上規模で絞る

マーケティング予算の有無は売上規模とほぼ相関します。「売上10億円以上」のように基準を明確にしてリストを作ると、単価の低い案件に営業リソースを消耗しなくなります。

売上に加えて、①直近で広告出稿・採用強化・新商品投入などの動きがあるか、②自社の得意領域(業界・媒体)と重なるか、の2軸で優先度(Tier)を付けると、同じ送信数でも商談化率が変わります。

初回接点はフォーム営業が有効

問い合わせフォーム経由の提案は、マーケティング部門など適切な決裁部署に転送されやすく、実績数字を文章でしっかり伝えられます。電話では一括りにされる商材ほど、文章で差別化できるフォーム営業と相性が良いのです。具体的な手法はフォーム営業のやり方と例文の構成で解説しています。

コンペ前提で商談を設計する

大手案件は相見積もり・コンペが標準です。商談獲得の段階から「比較される前提」で、自社の勝ち筋(特化領域・実績・体制)を整理しておくことが、アポを受注に変える条件になります。大手特有の稟議・決算時期を踏まえた進め方は、大手企業の新規開拓を成功させる方法で詳しく解説しています。

売上規模で絞る × フォームで届ける × コンペ前提で設計 大手受注
3つは掛け算。どれか1つが欠けると成果はゼロに近づく。リストが甘ければ良い文面も無駄になり、文面が弱ければコンペの土俵にも上がれない。

03

フォーム営業で大手にアプローチする5ステップ

実際の進め方は次の5ステップです。

1リスト作成
2文面設計
3送信・記録
4返信対応
5改善
2〜4週間ごとに 5 → 1 へ戻して回す
一度作って終わりではなく、返信データを見てリストと文面を更新し続ける前提で組む。
  • 01リスト作成:「売上10億円以上」など基準を決め、対象企業を数百社単位でリスト化します。業界・売上・従業員数を確認し、優先順位(Tier)を付けます。業界動向の一次情報として総務省の情報通信白書など政府統計も参照できます。
  • 02文面設計:「誰に・何を・なぜ今」を1通ごとに調整します。冒頭で相手企業の事業に触れ、実績は数字で示します。テンプレートの一斉送信は読まれません。
  • 03送信・記録:送信日・宛先・文面パターンを記録し、どの訴求で返信が来たかを追える状態を作ります。「営業お断り」と明記されたフォームは対象から外します。
  • 04返信対応:返信には当日中に対応し、初回商談の日程確定まで一気に進めます。大手は担当者の熱量があるうちに社内転送されるかが勝負です。
  • 05改善:2〜4週間ごとに返信率を訴求パターン別に比較し、文面とターゲットを更新します。

04

大手に届くフォーム文面の作り方【NG例・OK例】

フォーム営業の成否は冒頭200字でほぼ決まります。フォームの内容を最初に読むのは受付・総務の担当者で、その人が「これはマーケ部に回すべき情報だ」と判断しなければ転送されません。つまり読み手は2人います。転送する人と、決裁する人です。

✕ 転送されない文面

件名:広告運用のご提案(株式会社◯◯) 突然のご連絡失礼いたします。株式会社◯◯の△△と申します。
弊社はWeb広告運用、SNS運用、インフルエンサーマーケティングなど幅広くマーケティング支援を行っております。豊富な実績とノウハウを活かし、貴社のマーケティング課題を解決いたします。ぜひ一度お打ち合わせの機会をいただけないでしょうか。

自社紹介から始まり、「幅広く」「豊富な」と抽象語が並ぶ。受付担当は転送先を判断できず、同業からの営業として処理される。

◯ 決裁部門に転送される文面

件名:貴社◯◯シリーズのSNS施策について(同業界で認知2.4倍の事例あり) マーケティング部ご担当者様
株式会社◯◯の△△と申します。貴社が今春リニューアルされた◯◯シリーズについて、Instagram・TikTokでの認知獲得のご提案です。
同じ食品メーカー様(売上規模◯◯億円)で、6ヶ月でブランド指名検索を2.4倍、CPAを38%改善した実績があります。同業界の施策設計と実数値を30分でご共有できます。
来週◯日〜◯日でオンライン30分のお時間をいただけないでしょうか。

冒頭で宛先部署を明示し、相手企業の具体的な商品に言及。実績は率と絶対数で示し、次のアクションを日程まで指定している。受付担当が転送先に迷わない。

ポイント:件名に実績数字を入れると、受付担当の転送判断が速くなります。抽象的な「ご提案」だけの件名は、開かれる前に振り分けられます。

文面は3〜5パターン用意し、業界・訴求軸を変えて送信します。どのパターンで返信が来たかを記録すれば、2〜3週間で自社の勝ちパターンが見えてきます。

05

大手コンペを勝ち切る設計チェックリスト

商談化した後の勝率は、コンペ前の準備でほぼ決まります。提案前に以下を確認してください。

  • 01比較軸の把握:発注側が「価格・実績・体制・レポーティング」のどれを重視するか、初回商談でヒアリングできているか
  • 02特化領域の明示:「何でもできます」ではなく、勝てる領域(業界・媒体・施策)に提案を寄せているか
  • 03実績の数字化:類似業界・類似規模での成果を、率と絶対数の両方で示せるか
  • 04体制図の提示:担当者のスキルと稼働体制を図で示し、発注後の不安を潰しているか
  • 05決裁プロセスの確認:決裁者・稟議ルート・決定時期を把握し、提出物と日程を逆算しているか
  • 06撤退ラインの設定:勝ち筋のない案件に提案工数を投じていないか(コンペは受注率で管理する)

特に見落とされやすいのが最後の撤退ラインです。大手のコンペは提案工数が大きく、勝てない案件に人員を張ると他の商談が止まります。比較軸を聞けていない案件は、辞退も含めて判断してください。

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06

営業代行の費用感と料金体系の選び方

営業代行の料金体系は主に3つで、それぞれ向くケースが異なります。

料金体系 費用の目安 向くケース 注意点
成果報酬型 アポ単価 3〜5万円 初期投資を抑えて商談数を試したい 「有効アポ」の条件(役職・課題有無・実施日)を書面で定める
コール課金型 コール単価 500〜800円 大量の接触でリストの反応を検証したい コール数は積み上がるが商談の質は担保されない
月額固定型 月 10〜100万円 リスト設計・文面改善まで含めて任せたい 成果が出るまで2〜3ヶ月見る前提が必要

大手開拓はリスト設計・文面改善の工数が大きいため、アポの数だけを追う契約より、設計から改善までを含む月額固定型や成果報酬型が向いています。費用体系の全体像は営業代行の費用相場と料金体系の比較にまとめています。

マーケティング支援業でこの投資が成立するのは、案件単価の高さによるものです。

アポ単価 5万円 大手1社受注 年間数百万円規模の取引
大手1社の受注で年間数百万円規模になることが多く、アポ単価5万円でも十分に採算が合う。単価の低い商材とは投資判断の基準が異なる。

07

成功事例:フォーム営業から大手コンペ勝利、1年半の継続取引へ

ZEETAが支援したインフルエンサーマーケティング支援企業では、売上10億円以上に絞ったフォーム営業で大手企業の商談を獲得。そのまま大手総合広告代理店とのコンペに発展し、クライアントが勝利しました。この取引は上場企業との1年半にわたる継続支援に育ち、アポ単価約5万円で大手商談を安定供給する体制が確立しています。詳細はフォーム営業で大手コンペに勝利した導入事例をご覧ください。

このケースの要点は3つです。①ターゲットを売上10億円以上に絞り、商談の平均案件規模を引き上げたこと。②フォーム文面で実績を数字で示し、「また広告の営業か」と一括りにされる状態を回避したこと。③初回商談の時点からコンペ前提で勝ち筋を整理していたため、大手総合広告代理店との比較でも選ばれたこと。この3点は業種を問わず再現可能な設計です。

なお、この案件で最も効いたのは②です。大手総合広告代理店と競合した際、規模や総合力では勝てません。勝敗を分けたのは「インフルエンサー施策に特化していること」と「同規模企業での実数値を提示できたこと」でした。特化領域を明示することは、大手と競合するときほど有効に働きます。

08

営業代行会社を選ぶときのチェックポイント

マーケティング支援会社が営業代行を選ぶ場合、アポの「数」を約束する会社より、ターゲット設計と訴求設計から一緒に作れる会社を選んでください。提案力が武器の商材は、誰に届くかで受注率が桁違いに変わるためです。

避けたい会社

アポ件数だけをコミットする

リストは自社で用意する前提

文面・スクリプトを共有しない

活動データを月次サマリーのみで報告

同業界の支援実績を示せない

選びたい会社

商談化率・受注率まで一緒に見る

ターゲット基準の設計から入る

文面パターンと返信率を開示する

送信先・反応を一覧で確認できる

類似単価・類似業界の実績がある

判断基準は「アポの数」ではなく「設計に入ってくれるか」と「データを見せてくれるか」の2点。

契約前に必ず確認したいのは次の3点です。①有効アポの定義が書面にあるか、②送信先リストと文面を共有してもらえるか、③立ち上げまでの期間と初月の想定活動量。この3つが曖昧な提案は、成果が出なかったときに原因の切り分けができません。

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よくある質問

マーケティング支援会社の新規開拓が難しいのはなぜですか?

3つの理由があります。①競合が多く電話では「また広告の営業か」と一括りにされやすい、②決裁者がマーケティング部門の奥にいて代表電話から遠い、③案件単価が高い大手ほどコンペ前提で単発の売り込みでは土俵に乗れないことです。逆に、決裁部門に一括りにされない提案を届ける仕組みがあれば、提案力で勝てる会社ほど成果が出ます。

マーケティング支援会社が大手を開拓する進め方は?

3つの設計ポイントがあります。①マーケティング予算と相関する売上規模(例:売上10億円以上)でターゲットを絞る、②決裁部署に転送されやすいフォーム営業を初回接点にする、③相見積もり・コンペ前提で、自社の勝ち筋(特化領域・実績・体制)を整理して商談を設計することです。

マーケティング支援会社が営業代行を選ぶときの注意点は?

アポの「数」を約束する会社より、ターゲット設計と訴求設計から一緒に作れる会社を選ぶことが重要です。提案力が武器の商材は、誰に届くかで受注率が大きく変わるためです。実際にZEETAの支援では、売上10億円以上に絞ったフォーム営業から大手コンペ勝利・1年半の継続取引につながった事例があります。

マーケティング支援会社が営業代行を使う場合の費用相場は?

料金体系は3つで、成果報酬型はアポ単価3〜5万円、コール課金型はコール単価500〜800円、月額固定型は月10〜100万円が目安です。大手開拓はリスト設計・文面改善の工数が大きいため、アポ数だけを追う契約より、設計から改善までを含む月額固定型か成果報酬型が向いています。マーケティング支援業は案件単価が高く、大手1社の受注で年間数百万円規模になることが多いため、アポ単価5万円でも採算が合います。

大手総合広告代理店とのコンペで勝つにはどうすればよいですか?

規模や総合力では勝てないため、勝負する軸をずらします。有効なのは①特化領域を明示する(「何でもできます」ではなく勝てる業界・媒体・施策に提案を寄せる)、②類似業界・類似規模での成果を率と絶対数の両方で示す、③初回商談で発注側の比較軸(価格・実績・体制・レポーティング)をヒアリングしておくことです。ZEETAの支援事例では、インフルエンサー施策への特化と同規模企業での実数値の提示が、大手総合広告代理店との比較で選ばれた決定要因でした。

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まとめ:提案力がある会社ほど営業代行が効く

マーケティング支援会社の新規開拓は、「接点の量」ではなく「決裁部門に届く設計」で決まります。売上規模で絞ったリスト、フォーム営業での初回接点、コンペ前提の商談設計。この3点が揃えば、提案力はそのまま受注に変換されます。

私たちZEETAの営業代行は、リスト設計から文面・架電・改善までを一気通貫で支援し、活動データをすべて可視化します。大手開拓の戦略設計だけのご相談も歓迎です。

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