バックオフィス代行と税理士の連携|役割分担と費用

バックオフィス代行と税理士は、記帳・請求・支払いを代行に、申告・節税を税理士にと完全分業するのが最もコスパが良く、合計月額13〜15万円で経理から税務まで網羅できます。本記事では両者の役割分担早見表と、費用を抑えつつ最適な体制を組む3つのパターンを解説します。

バックオフィス代行と税理士の連携|役割分担と費用のイメージ
記事テーマのイメージ
この記事の主な内容知りたい箇所から読めます。
  1. 01

    バックオフィス代行と税理士の業務範囲

  2. 02

    役割分担の基本パターン

  3. 03

    役割分担で気をつける3つのポイント

現在の提供範囲について

本記事には経営管理全般の参考情報が含まれます。現在「社長の盾」で承っているのは、経理・給与計算・労務の代行です。

バックオフィス代行と税理士の業務範囲

業務 バックオフィス代行 税理士
記帳・仕訳入力◎得意○可能(割高)
請求書発行・入金確認◎得意×対応外
支払い管理・振込代行◎得意×対応外
給与計算○可能○可能
月次試算表◎得意○可能
確定申告・税務申告×独占業務外◎独占業務
節税相談×独占業務外◎独占業務
税務調査対応×独占業務外◎独占業務
経営アドバイス○可能○可能(税務観点)

役割分担の基本パターン

多くの中小企業では、以下の役割分担が現実的です。

バックオフィス代行の主担当業務

  • 日々の記帳・仕訳入力
  • 請求書発行・入金確認
  • 支払い管理・振込
  • 給与計算
  • 労務手続きの補助
  • 契約書管理
  • 資金繰り表の作成

税理士の主担当業務

  • 確定申告・税務申告
  • 節税対策・税務相談
  • 税務調査対応
  • 決算書の作成・確認
  • 役員報酬の検討
  • 事業承継・相続対策

役割分担で気をつける3つのポイント

ポイント1:会計データの一元化

記帳はバックオフィス代行、税務申告は税理士の場合、同じ会計データを両者が参照する必要があります。クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード等)で一元化することが必須です。

ポイント2:コミュニケーションフロー

経営者は、誰に何を聞くかを明確にしておく必要があります。日常業務はバックオフィス代行、税務相談は税理士と窓口を分けます。

ポイント3:決算前後の連携

決算3ヶ月前から、税理士とバックオフィス代行の連携が密になります。仕訳整理、棚卸データ、固定資産情報などを共有する流れを事前に決めておきましょう。

中小企業向け:3つの組み合わせパターン

パターン1:完全分業型(推奨)

バックオフィス代行(月額10万円)+ 顧問税理士(月額3〜5万円)

合計月額13〜15万円で、経理〜税務まで網羅。日常業務と税務専門業務を明確に分担します。

メリット:

  • それぞれの専門性を最大活用
  • 業務範囲が明確でトラブルが少ない
  • 合計コストが最も抑えられる

パターン2:税理士一括依頼型

顧問税理士+記帳代行(月額10〜20万円)

税理士事務所に記帳まで含めて依頼するパターン。窓口が1つに集約されるメリットがありますが、料金は割高になります。

メリット:

  • 窓口が一本化される
  • 税務観点でのアドバイスが得やすい

デメリット:

  • 料金が割高(税理士の時給単価が高いため)
  • 記帳以外の業務(請求書発行等)は対応不可

パターン3:バックオフィス代行一括+税理士連携

バックオフィス代行(経理〜税理士連携窓口)月額10〜15万円

バックオフィス代行が連携先の税理士との窓口を担うパターン。経営者の調整工数が最も少ない形です。

メリット:

  • 経営者の窓口は1つ
  • 税理士との連携も代行会社が調整
  • 経理〜税務まで含めた包括サポート

失敗パターン3つ

  • 業務範囲の重複:両者に同じ業務を依頼し、二重コスト
  • 業務範囲の漏れ:「税理士がやってくれている」と思っていた業務が抜ける
  • データ共有の不備:別々の会計ソフトで管理し、データが乖離

費用を抑える3つのコツ

コツ1:クラウド会計ソフトで一元化

freee、マネーフォワード、弥生などのクラウド会計ソフトを使えば、両者が同じデータを参照できます。データ移管・転記の手間がゼロになります。

コツ2:月次決算の早期化

記帳を毎月10日までに締めると、税理士の月次確認も早期化できます。決算前後の追加作業が減り、コストも抑えられます。

コツ3:年1回の業務範囲見直し

事業フェーズが変わると、必要な業務範囲も変わります。年1回、両者の業務範囲を見直しすることで、最適化が継続できます。

まとめ:完全分業型が中小企業には最もコスパが良い

バックオフィス代行と税理士は、業務範囲を明確に分けて完全分業するのが最もコスパが良い選択肢です。合計月額13〜15万円で経理〜税務まで網羅でき、それぞれの専門性も最大活用できます。

「窓口を一つにまとめたい」場合は、バックオフィス代行が税理士連携の窓口を担うパターンも検討できます。事業規模と経営者の関与度合いに応じて、最適なパターンを選びましょう。

よくある質問(FAQ)

バックオフィス代行と税理士はどう違いますか?

バックオフィス代行は日常的な経理オペレーション(記帳・請求・支払い等)が主業務、税理士は確定申告・税務相談・税務調査対応が独占業務です。両者を併用するのが中小企業では一般的です。

税理士1社に全部頼むのとどっちが安いですか?

完全分業型(バックオフィス代行+顧問税理士)のほうが安くつくケースが多いです。税理士の時給単価が高いため、記帳までまとめて依頼すると割高になりがちです。

バックオフィス代行と税理士の業務範囲が重ならないか心配です。

契約前に業務範囲を文書で明確にすることで、重複や漏れを防げます。バックオフィス代行が税理士連携の窓口を担うパッケージサービスを選ぶと、調整工数も最小化できます。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・労務・法務等に関する専門的助言を行うものではありません。内容は執筆・更新時点の法令・制度に基づいており、その後の改正等により最新の情報と異なる場合があります。個別の事案については、税理士・社会保険労務士・弁護士等の専門家にご相談ください。株式会社ZEETAのバックオフィス代行「社長の盾」が承る代行業務は、経理・給与計算・労務です。税務申告、法律判断、融資・補助金申請、契約書管理、採用代行、資料作成などはサービス対象外です。専門的な判断や手続きについては、税理士・社会保険労務士・弁護士等へご相談ください。

自社だけで実行する時間が足りない方へ

経理・給与計算・労務の実務を必要な範囲から引き受けます。
相談内容を整理する
コラム一覧へ戻る

次の一歩

読んで終わらず、
実行へ進める。

経理・給与計算・労務のうち、どこから任せるべきかを現在の体制から整理します。