「テレアポ代行に頼みたいが、いくらかかるのか分からない」「見積もりを取ったが、他社と比べて高いのか安いのか判断できない」。テレアポ代行の料金は会社ごとに体系が違い、単純比較が難しいのが実情です。

結論として、相場はコール課金型で1コール500〜800円、成果報酬型でアポ1件3〜5万円、月額固定型で月20〜80万円です。ただし本当に見るべきは単価ではなく、受注1件あたりいくらかかったかです。

本記事では、3つの料金体系の相場と選び分け、業界別の単価、費用対効果の計算方法、料金以外に確認すべき5つのポイント、失敗しやすいパターンまでを解説します。

テレアポ代行の3つの料金体系と相場

テレアポ代行の料金体系は、大きく3つに分かれます。それぞれの相場と特徴を整理しました。

料金体系 相場 向いているケース 主なリスク
コール課金型 1コール 500〜800円 大量架電が必要 成果が出なくても費用が発生
成果報酬型 アポ1件 3〜5万円 リスクを抑えて始めたい アポの質が下がりやすい
月額固定型 月額20〜80万円 継続的な運用 単月では成果が読みにくい

コール課金型の特徴

架電1件あたりに料金が発生するシンプルな課金方式です。1コール 500〜800円が相場で、安いほどリスト精査が甘いケースが多い傾向です。

1日30コール×20営業日=月600コール。1コール650円なら月39万円の費用感です。大量架電が必要なBtoC商材や、まずは数を打ちたい立ち上げ初期に向きます。

注意点は「コール」の定義です。不在・番号違いを1コールとしてカウントする会社もあれば、担当者接続のみをカウントする会社もあります。同じ650円でも実質単価が2倍以上変わるため、必ず確認してください。

成果報酬型の特徴

アポイント獲得1件ごとに料金を支払う方式。1件 3〜5万円が相場です。

成果が出た分だけ支払える代わりに、代行会社が「とにかくアポを取る」方向に動きやすく、商談化率が下がるリスクがあります。当日キャンセルや、話を聞くだけの商談が積み上がると、営業担当の時間が削られて逆効果になりかねません。

対策は、後述するアポイントの定義を契約書に明記することに尽きます。

月額固定型の特徴

毎月一定額で稼働を確保する方式。月額20〜80万円が相場で、稼働時間(20〜100時間/月)に応じて変動します。

専任オペレーターによるスクリプト改善や、PDCAを継続的に回せる利点があります。BtoB商材や、長期的なリード獲得に最適です。

一方、初月から成果が出るとは限りません。スクリプトとリストが噛み合うまで通常2〜3ヶ月かかるため、単月の結果で判断せず、四半期単位で評価するのが適切です。

業界別のテレアポ料金相場

同じテレアポ代行でも、対象業界によって料金は大きく変わります。

対象業界 アポ単価(成果報酬) 難易度 単価が変わる理由
BtoC 一般消費者向け5,000〜1万円母数が多く接続しやすい
BtoB 中小企業向け1.5〜2.5万円決裁者が近く話が早い
BtoB 大企業・決裁者向け3〜5万円受付突破が難しい
IT・SaaS2〜4万円中〜高商材理解に教育コストが必要
医療・金融・専門サービス3〜6万円専門知識と表現の規制対応

専門知識が必要な業界ほど、オペレーターの教育コストが上がるため料金も高くなります。逆に言えば、安すぎる見積もりは商材理解の浅いオペレーターが担当する可能性を示唆します。

費用対効果の計算方法

料金比較で最も重要なのは、単価ではなく受注1件あたりの獲得コストです。次の式で計算します。

受注1件あたりのコスト = アポ単価 ÷(商談化率 × 受注率)

具体例で比較してみましょう。

項目A社(単価が安い)B社(単価が高い)
アポ単価1.5万円3万円
商談化率50%90%
受注率10%25%
受注1件あたり30万円13.3万円

アポ単価は2倍でも、B社のほうが受注1件あたりのコストは半分以下になります。単価が安い会社が得とは限りません。

判断の目安として、自社の顧客生涯価値(LTV)の20〜30%以内に受注1件あたりのコストが収まっていれば健全です。LTVが100万円の商材なら、20〜30万円までが許容範囲という考え方になります。

料金以外で確認すべき5つのポイント

① リストの提供元と精査体制

自社リストを使うのか、代行会社が用意するのか。代行会社提供のリストでも、業界別の最新性・精査レベルは要確認です。古いリストでは接続率が下がり、結果的にコストが膨らみます。

特に確認したいのは、反応の良い業種にリストを寄せていく運用があるかです。同じ予算でも、当たった業種に集中投下できる会社は成果の伸び方が違います。

② オペレーターの稼働体制

専任なのか兼任なのか。1人で何社を担当するのか。専任オペレーターのほうが品質が安定します。兼任が多いと、スクリプトの理解度が下がるリスクがあります。

③ 通話録音と共有体制

通話の録音データを共有してもらえるか。録音を聞ける体制があれば、トーク改善のPDCAが回せます。録音共有がない代行会社は要注意です。

あわせて、断り理由が分類されて共有されるかも確認してください。「価格が高い」「今は不要」「他社導入済み」など理由別に集計できれば、商材の訴求そのものを見直す材料になります。

④ 報告レポートの頻度と内容

日次・週次・月次でどんな指標が共有されるか。架電数、接続率、商談化率、断り理由まで可視化される体制が望ましいです。

レポートが「アポ件数」しか載っていない場合、改善の議論ができません。受付突破率・担当者接続率・アポ承諾率の3段階が分けて報告されるかが、実力を見分ける目安になります。

⑤ アポイントの定義

「アポイント」の定義を事前に擦り合わせます。商談意思の確認レベルが甘いと、商談に行っても話にならないケースが頻発します。BANTのうち何を確認するか、契約前に合意しましょう。

最低限、次の3点は書面化しておくと安全です。

  • 役職要件:決裁者・決裁関与者に限るか、担当者レベルも含むか
  • 課題の顕在化:現在検討中か、情報収集段階も可とするか
  • 日時確定:商談日が確定したもののみか、「後日連絡」を含むか

あわせて、当日キャンセル時の扱い(再設定するか、返金・再納品の対象か)も決めておくとトラブルを防げます。

テレアポ代行・テレマーケティング・インサイドセールス代行の違い

項目 テレアポ代行 インサイドセールス代行
主目的アポイント獲得リード育成〜商談化
1件あたり費用3〜5万円3〜8万円
商談化率低〜中
使うチャネル電話のみ電話+メール+商談
向いている商材シンプルな商材BtoB SaaS等

BtoBの高単価商材なら、テレアポ代行よりインサイドセールス代行のほうが結果的にコスパが良いケースが多いです。費用の詳細はインサイドセールス代行の費用相場にまとめています。

また、電話がつながりにくい業界ではフォーム営業との併用も有効です。当社が営業代行で支援した工場設備メンテナンス企業では、テレアポのアポ率1.8%に対しフォーム営業は8%と、同じターゲットでもチャネルで反応が4倍以上変わりました

「テレマーケティング」とは何が違うのか

テレマーケティングは、電話を使った営業・調査活動全般を指す広い言葉です。新規開拓のアポイント獲得(テレアポ)に加えて、既存顧客へのフォロー、市場調査、休眠顧客の掘り起こしまで含みます。

そのため「テレマーケティングを委託したい」という依頼は、業務範囲によって費用が大きく変わります。アポイント獲得だけであれば、本記事で紹介したテレアポ代行の相場(1コール500〜800円、月額固定型なら月20〜80万円)がそのまま目安になります。顧客データの整理やスクリプト設計、フォローコールまで含める場合は、月額固定型の上限に近い水準を見込んでおくとよいでしょう。

見積もりを比較するときは、「テレマーケティング一式」といった曖昧な括りのままにせず、コール数・対象リスト・成果物(アポイントなのか、回答データなのか)を分解して確認することをおすすめします。

テレアポ代行でよくある失敗パターン

費用を無駄にしないために、典型的な失敗例も押さえておきましょう。

失敗パターン何が起きるか防ぎ方
単価の安さだけで選ぶアポは増えるが受注につながらない受注1件あたりのコストで比較する
アポ定義を決めずに契約質の低いアポで報酬が発生役職・課題・日時を書面化
丸投げして関与しない訴求がズレたまま架電が続く初月は週次で内容を確認する
1ヶ月で成果を判断する改善前に打ち切り、費用が無駄に3ヶ月を最低評価期間とする
リストを渡して終わり反応の良い層に寄せられない結果データを見てリストを更新

特に多いのが「1ヶ月で判断してしまう」ケースです。スクリプトとリストが噛み合うまでには通常2〜3ヶ月かかります。最初の1ヶ月はデータを集める期間と捉え、2ヶ月目以降の改善幅で判断してください。成果が出ない原因の整理は営業代行で成果が出ない3つの理由でも解説しています。

テレアポを外注する前に、自社で成果を出す設計(リスト・スクリプト・改善サイクル)を知っておきたい方は、テレアポ営業のコツの記事もあわせてご覧ください。

まとめ:料金より「商談の質」で選ぶ

テレアポ代行の料金は1コール500〜800円、アポ1件3〜5万円が相場です。ただ、本当に大事なのは「商談化に繋がるアポか」です。

安い代行会社で月100件のアポを取っても、商談化率が10%なら実質10件。高めの代行会社で月30件のアポでも、商談化率50%なら実質15件。後者のほうがコスパが良いという結果になります。料金だけで判断せず、商談化率まで含めた成果定義で比較しましょう。

  • 料金体系は3つ。総額で比較する
  • 「コール」「アポ」の定義を必ず確認する
  • 単価ではなく受注1件あたりのコストで判断する
  • 録音・断り理由・3段階の指標が共有される会社を選ぶ
  • 評価は最低3ヶ月。1ヶ月で切らない

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よくある質問(FAQ)

テレアポ代行の1コール単価はいくらが相場ですか?

コール課金型の場合、1コール500〜800円が相場です。リストの質や対象業界によって変動し、決裁者向けや専門業界は単価が高めに設定されます。なお「コール」の定義(不在をカウントするか)で実質単価が変わるため、契約前の確認が必要です。

テレアポ代行とインサイドセールス代行はどう違いますか?

テレアポ代行はアポイント獲得が主目的で、料金もアポ1件3〜5万円。インサイドセールス代行はリード育成から商談化まで担い、料金も1件3〜8万円と高めです。BtoB高単価商材ならインサイドセールス代行が向きます。

成果報酬型でアポの質が低いケースを避ける方法は?

アポイントの定義を契約前に詳細に擦り合わせることが重要です。BANT(予算・決裁権・ニーズ・タイムフレーム)のどこまで確認するかを成果定義に盛り込み、あわせて当日キャンセル時の扱いも決めておきましょう。

テレアポ代行の効果はどれくらいで出ますか?

スクリプトとリストが噛み合うまで通常2〜3ヶ月かかります。初月はデータ収集期間と捉え、2ヶ月目以降の接続率・アポ承諾率の改善幅で判断するのが適切です。最低3ヶ月は評価期間として確保してください。