営業代行の月額料金:プラン別の費用相場

営業代行の月額料金は、稼働時間・対応業務・人員数によって大きく変動します。代表的な3つのプラン帯で、料金と業務内容を整理しました。

プラン 月額料金 主な業務範囲 稼働目安
ライト 10〜20万円 テレアポのみ、リスト提供は自社 20〜40時間/月
スタンダード 30〜50万円 テレアポ+フォーム営業、リスト作成も対応 60〜100時間/月
プレミアム 60〜80万円 戦略設計+3チャネル+商談同席 専任チーム編成

10〜20万円のライトプランで何ができるか

月額10万円台のプランでは、テレアポを中心とした単一チャネルでの営業活動が基本です。リストは自社で用意するケースが多く、トークスクリプトもテンプレートベースになります。

立ち上げ初期や、特定の業界へのテレアポ集中施策に向いています。

30〜50万円のスタンダードプランで何ができるか

月額30〜50万円のプランになると、テレアポに加えてフォーム営業や手紙DMなど複数チャネルを組み合わせた施策が可能になります。ターゲットリストの作成・精査も代行会社が対応します。

多くの中小企業にとって、現実的な選択肢となる価格帯です。

60〜80万円のプレミアムプランで何ができるか

月額60万円以上のプランは、戦略設計から実行・改善まで一気通貫で支援するチーム体制が組まれます。商談同席、CRM運用、改善提案まで含まれることが多いです。

営業組織がない、または営業マネージャーごと外部化したい企業向けです。

月額料金が変動する5つの要因

同じ「営業代行」でも、料金は要因次第で2倍以上変わります。見積もり比較時に必ずチェックすべきポイントです。

① 稼働時間・架電数

月間の稼働時間(または架電数)が多いほど料金は上がります。一般的に1時間あたり3,000〜6,000円が単価の目安です。

② 対応チャネル数

テレアポのみか、フォーム営業・DM・メール・SNSまで対応するかで変動。チャネルが1つ増えると、月額5〜10万円程度上乗せされるイメージです。

③ 業界・商材の難易度

専門知識が必要なIT・SaaS・医療・金融などは、料金が高めに設定される傾向があります。逆に汎用的な業界は安く受けてもらいやすいです。

④ 営業対象の役職

担当者レベルへのアプローチと、決裁者(部長・役員クラス)へのアプローチでは難易度が違います。決裁者狙いは料金が上がります。

⑤ レポーティング・改善提案の深さ

週次・月次でPDCAを回し、改善提案まで含めるかどうか。提案の深さが料金に直結します。

月額固定プランを選ぶ際の3つの注意点

注意点1:含まれる業務範囲を細かく確認

「月額30万円」と一言で言っても、リスト作成が含まれるか、商談同席があるか、CRM入力は誰がやるかで、実質的なコスパは大きく変わります。見積もり書の「業務範囲」欄を必ず細かく確認しましょう。

注意点2:成果指標(KPI)を契約前に握る

月額固定は「やってもらった感」が出にくいので、月間アポ獲得数、商談化率などのKPIを契約前に合意しておくことが重要です。

注意点3:契約期間と解約条件

多くの代行会社は3ヶ月や6ヶ月の最低契約期間を設けています。「合わなかった時にいつ解約できるか」は契約書で必ず確認しましょう。

「稼働時間×単価」で月額料金の内訳を確認する

月額料金の妥当性を判断するうえで最も確実なのは、提示された金額を「稼働量」に分解して確認することです。テレアポを中心とするプランであれば、業界水準としてコール単価は1件あたり500〜800円程度が目安になります。

たとえば月額30万円のプランなら、コール単価で割り戻すと月375〜600コールが妥当なラインです。この範囲の架電数が約束されていれば「月額に見合った稼働量」と判断できます。逆に、月額30万円で月100コール程度しか担保されていない場合、実質コール単価は3,000円となり明らかに割高です。

アポイント獲得を軸に見る場合は、アポ単価3〜5万円が相場です。月額30万円のプランなら月6〜10件のアポ獲得が採算ラインの目安になります。見積書に「月額◯万円」としか書かれていない場合は、想定架電数・稼働時間・レポート頻度の内訳を必ず確認しましょう。費用全体の考え方は営業代行の費用相場と選び方、テレアポ特化の単価計算はテレアポ代行の料金相場で詳しく解説しています。

業界・商材別に見る月額料金の違い

同じ「月額30万円」でも、業界や商材によって必要な稼働の中身は大きく変わります。料金差を生む条件は主に3つです。

① 決裁者の階層:担当者レベルで決まる商材か、役員・社長決裁が必要な商材かで難易度が変わります。経営層へのアプローチが必要なコンサルティングやM&A関連は、リスト精査とトーク設計に工数がかかるため月額が高くなる傾向があります。

② ターゲット母数:飲食店向けサービスのように対象企業が多い商材は架電効率が上がりやすく、ライトプランでも成果が出やすい一方、対象が数百社しかないニッチ商材は1社ごとの深いアプローチが必要になり、実質単価が上がります。

③ 商材の説明難易度:SaaSやITツールなど説明に専門知識が必要な商材は、オペレーター教育のコストが月額に上乗せされます。中小企業庁の中小企業白書でも指摘されているとおり、中小企業では営業人材の確保が構造的な課題になっており、難易度の高い商材ほど「社内で採用・教育するより外注が割安になる」逆転が起きやすい領域です。

なお、営業代行全体の月額相場は10〜100万円と幅がありますが、本記事で扱う10〜80万円のプラン帯は、中小企業が現実的に検討する中心価格帯です。

月額固定と成果報酬の併用パターン

月額固定型か成果報酬型かの二択で考えられがちですが、実務では両者を組み合わせたハイブリッド型も有力な選択肢です。たとえば「月額15万円の固定費+アポ1件あたり2万円の成果報酬」のような設計です。

ハイブリッド型のメリットは、固定費を抑えつつ、代行会社側にも成果へのインセンティブが働くことです。一方で、成果報酬部分のアポ品質(決裁者に会えるアポか、日程を押さえただけのアポか)の定義が曖昧だと、請求額が想定を超えるリスクがあります。成果の定義は契約前に必ず文書で握りましょう。

純粋な成果報酬型のアポ単価相場は1件3〜5万円です。月10件のアポが取れれば30〜50万円となり、月額固定のスタンダードプランと同水準になります。アポが安定して取れる見込みが立っているなら固定型が割安、商材の反応が未知数なら成果報酬型やハイブリッド型でテストするのが合理的な使い分けです。詳しくは固定報酬と成果報酬の比較記事をご覧ください。

市場環境として、総務省のサービス産業動態統計調査を見ても、営業支援を含む対事業所サービスの市場は拡大が続いており、料金プランの多様化は今後も進む見込みです。だからこそ、相場を知ったうえで内訳まで確認する姿勢が発注側に求められます。

まとめ:自社のフェーズに合った料金帯を選ぶ

営業代行の月額料金は、ライトプラン10〜20万円、スタンダード30〜50万円、プレミアム60〜80万円が相場感です。ただ、料金そのものより「自社の事業フェーズに合っているか」が選定の本質です。

立ち上げ初期で予算が限られるならライトプラン、本格的に営業組織を外部化するならプレミアムプランと、フェーズに応じて段階的に拡張していくのが現実的です。

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よくある質問(FAQ)

営業代行の月額料金で最も安いプランはいくらですか?

月額10万円前後のライトプランが最安帯です。テレアポ中心の単一チャネル、リストは自社提供という条件が一般的です。

月額固定プランと成果報酬プランの違いは何ですか?

月額固定プランは成果に関わらず一定額を支払う代わりに予算が読みやすく、成果報酬プランは成果が出た分だけ支払うため初期費用を抑えられます。安定運用には月額固定が向いています。

月額料金以外に追加費用は発生しますか?

基本料金以外に、リスト購入費、印刷費(手紙DM等)、CRMライセンス費などが別途発生する場合があります。見積もり時に「総額」で確認しましょう。